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DRUM'N'BASS/BREAKSのフリーペイパーDIRECTの編集部
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STRESS LEVEL&KIYOMI MC INTERVIEW VOL.1

[DRUM'N'BASS:ドラムンベース]

ストレス・レヴェル&TC1として<リキッドV/Liquid V>や<コマーシャル・スイサイド/Commercial Suicide>などからリリースを重ね、<ビンゴ/Bingo>からのリリースも決定するなど、現在シーンを席巻中のプロデューサー、ストレス・レヴェルが9月に初来日し、キヨミMC/Kiyomi MCと国内3都市でのDJツアーを行いました。

そこでDirect編集部では、初日の東京公演を好評のうちに終え、すっかりリラックスムードの2人にインタビューを敢行しました。

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■昨日のパーティはどうでした?

Stress Level(以下SL):すごく楽しんだよ。クラブもお客さんも良かったし、すべてが良かった。自分のセットも楽しめたしね。それと、日本のシーンを初めてみて、UKと少しスタイルが違うなと感じたな。ヒップホップのインフルエンスをすごく感じたんだ。昔はUKでもヒップホップの影響を受けた感じの音が多かったんだけど、今は違ってるからそこが興味深かったね。

■ヒップホップ・インフルエンスを感じたのは、DJからですか?

SL:そう、DJからだね。途中でヒップホップの曲やヒップホップっぽいサンプルを使った曲を混ぜたりしてたよね。

■昨日のDJセットはあなたの曲と近い感じで、もっとミュージカル・フレーヴァーなのかなと思って聴いてたんですけど、音がかなりファットでカッコ良かったです。

SL:ありがとう!

■DJ歴はどのくらいなんですか?

SL:始めたのは大学生の時からで、当時からミックステープを作ったりもしてたんだけど、クラブでやったことはなかったんだ。クラブでやるようになったのは2~3年前からで、TC1との出会いがきっかけだった。今でもどちらかというと曲を作ることの方に興味があるんだけどね。

■ TC1とはどうやって知り合ったんですか?

SL:ハダースフィールドっていう僕の故郷で知り合ったんだ。マンチェスターとリーズの間くらいにある小さな町で、ロンドンからは3時間くらい離れているよ。

Kiyomi MC(以下Kiyomi)すごい寒いところなの(笑)。私も前にクルートのツアーに一緒に行って、そこでストレス・レヴェルと知り合ったの。

SL:もし君たちがドラム&ベースを聴きに来ても、まったく何にもないところだよ (笑)。マンチェスターまで行かないとね。TC1とはたまたま近くに住んでたんだ。ハダースフィールドに唯一
のレコード・ショップがあって、そこにいつもドラム&ベースのレコードを買いに行っててね。ちょうど自分で8曲ぐらいデモトラックを作っていた頃で、まだ半分くらいしか出来てなかったから、そこのオーナーに相談してみたら、同じようにドラム&ベースの曲を作ってる奴がいるから話してみなよっ、て言って彼を紹介してくれたんだ。それで一緒にやるようになったのさ。
そのお店はインターネットの普及によって、もうなくなってしまったんだけどね。

■へえ、そういうレコード屋の状況はイギリスだけじゃなくて、ドイツをはじめヨーロッパ全土で起こってるようですね。現に日本でも、いくつかレコード屋がクローズしましたし。

SL:イエー。それは事実だね。でもインターネットが悪いだけのものなのかどうかは分からないよね。今はAIMでコミュニケーションも出来るし。でも、昨日は日本のみんなに直接会えて嬉しかったな。

■TC1と出会い、一緒に曲作りをするようになったわけですが、彼のどんなところが自分は持ってない部分だと思いますか?

SL:TC1とやり始めて変わったことは、音楽に対する集中力が高まったってことだね。彼は好きなサンプルを最初からピックアップして、作り始める時からクリアなアイディアを持ってるんだ。だから、役割分担で言うと、彼がサ ンプルを持ってきて、僕がプログラミングをすることが多いかな。特には決まってないんだけど、あえて言うならね。僕のやり方はとにかく好きなサンプルをぶち込んで、それからどう活かせるかなって選んでいく感じなんだ。僕には最初っからこうし
ようっていうのはないんだけど、彼にはこうしようっていうヴィジョンが最初からあるんだよね。

■最近、ドラムンベース・シーンではコラボレーションが流行っていますよね?それはどうしてだと思いますか?

SL:みんな仲がいいからじゃないかな?僕はリーズに住んでるから、なかなか他のアーティストと会う機会がないんだ。だから誰かがリーズに来る度に、一緒にやろうと前もってプランしてしまうんだ。クリス・エスユー/CHRIS SU(ハンガリーのDJ/プロデューサーで注目ユニット、タクタイル/TACTILEのメンバーの1人)との共作も彼がリーズに1週間滞在していた時に作ったんだよ。

■なるほど、そういうのは面白いですね。

SL:そうだね。一緒にやって学ぶことも多いからね。みんなそうやって学びたいっていう意識が強いから一緒に曲を作ると思うんだ。キヨミとのコラボレーションもそうやって実現したしね。また新たに5曲を彼女に頼んだよ。今回はトラックを渡してそこに歌を乗せてもらうことにしたんだ。その中の1曲はクリス・エスユーと一緒に作った曲さ。

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■キヨミMCとはどういう経緯でコラボレーションすることになったんですか?

SL:クルートの紹介で知り合ったんだ。もともと僕とクルートで曲を作る予定だったんだけ ど、その時キヨミMCが一緒にツアーで来ててね。

Kiyomi:その日にクルートが「今日ストレス・レヴェル&TC1とコラボするから、ヴォーカルやってよ」って急に言われたの(笑)。でも、私もうれしいから「うんOK」って(笑)。

SL:で、クルートとコラボするために音源を用意してたんだけど、結局キヨミMCとのセッションに変わってったんだ。

■キヨミMCはドラム&べースシーンに長くいるから、ドラム&ベースのヴォーカルのやり方もよく分かってると思うんですが、そのあたりはどうでしたか?

SL:うん、なんかすごいフリー・スタイルに感じたね。うまく言えないけど、UKのヴォーカリストが持ってるスタイルとは全く違うんだ。そこがすごくオリジナルで好きなところだね。やる度に曲にすごく感情を込めるから、曲にエッジが出るんだよね。 あと、彼女のレコーディングの仕方が、最初からこういう曲って感じでプランして歌うわけじゃなくて、すごい短いセッションの間で色んなスタイルのコードなりメロディなりを入れてくれるから、後でエディットして完成させる側としても色んなアイディアが詰まっていて、すごく面白いんだ。

(以下後編に続く)
by direct_web | 2005-10-27 20:48 | special
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